オンプレミスEDIとクラウド型EDIのコスト比較
自社でEDIを運用する場合、ソフトウェア・ハードウェアの調達から日々の障害対応、リプレースにかかる人的リソースなどさまざまなコストが発生します。
そこで、クラウド型EDIサービス「JFT/SaaS」を導入した場合のコストがどの程度異なるのか試算してみました。
オンプレミスEDIとクラウド型EDIのコストの違いは?
今回は下記の要件にしたがって試算していきます。
要件
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- 業種:卸売業
- 接続先:4社
- プロトコル:全銀TCP/IPプロトコル×2社、全銀BSCプロトコル×2社
- 集配信方法:発注データは発呼配信、納品データは発呼集信
- 通信回線:ISDN×2回線
- 伝送ファイル数:8ファイル/日、240ファイル/月
- ファイルフォーマット変換:なし
- 運用負担:週に2回、1回あたり2時間程度の障害対応や問い合わせ対応が発生
- 社内からJFT/SaaSへのアクセス:ルータ+インターネット接続回線を追加
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オンプレミス型でEDIシステムを構築・運用した場合
ソフトウェア/ハードウェア
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- EDI製品、ターミナルアダプタなど
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初期費用:1,000,000円
保守費用:180,000円
月額費用:15,000円
回線
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- ISDN 2回線
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初期費用:6,000円
月額費用:8,000円
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- 電話代 3分20円、8ファイル×20円×30日
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初期費用:4,800円
運用
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- 障害時対応、問い合わせ対応(週2回、1回2時間)
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月額費用:80,000円
合計
初期費用:1,006,000円
保守費用:180,000円
月額費用:107,800円
クラウド型EDIサービス「JFT/SaaS」を利用した場合
サービス
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- JFT/SaaS
Smallモデル、全銀TCP/IP・全銀BSC利用、データ変換なし
- JFT/SaaS
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初期費用:240,000円
保守費用:0円
月額費用:60,000円
ルータ
初期費用:30,000円
保守費用:6,000円
月額費用:0円
回線
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- インターネット回線
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初期費用:18,000円
保守費用:0円
月額費用:4,000円
運用
月額費用:0円
合計
初期費用:288,000円
保守費用:0円
月額費用:64,500円
JFT/SaaS利用の場合、2年間で100万円を超えるコスト削減効果を得られる場合も
障害対応や問い合わせ対応に費やされる人件費を含めると、今回の試算では自社運用の月額コストは10万円を超えました。これに対しJFT/SaaSを使用した場合には、サービス利用料金がかかるものの人的負担がなくなるため、月額コストは6万5,000円以内に収まっています。
- 今回は2種類のプロトコルを利用する前提で試算したので、1種類のプロトコルを利用する場合は月額は3万円となります。
年額にすれば約52万円、2年間で100万円を超えるコスト削減効果が得られるといえるでしょう。
初期費用の差も大きく、社内構築では100万円を超える投資が必要になりますが、JFT/SaaSなら30万円に満たない初期費用で導入が可能です。機器の老朽化等を理由にEDIシステムのリプレースを行うタイミングでJFT/SaaSへと移行すれば、さらに大きなコスト削減効果を享受できることになります。
次世代EDIへの切り替えを検討する場合は、現在社内で構築・運用・管理している機器やソフトウェア、ネットワークにかかる費用の他にも障害対応やメンテナンス対応にどれだけの人員と時間をかけているかも合わせてご確認いただくことをおすすめします。